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黒い稲妻とキャッスルロックの庭園

3人の管理人による、自作小説ブログ。   ○Tarkus…月・金を担当  ○黒い稲妻…火・日を担当  ○イット…水・土を担当
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『クフ王の仮面』3

テレビにも出演している、誰もが知っているマジシャン「トランプ仮面」。彼はトランプが幾重に重なって出来た仮面を着けており、彼のマネージャーですら本当の顔を見た事がなかった。勿論、彼の裏の顔がポーカーであるという事なんて誰も知る由がない。

だ け ど。
勿論、俺は知っていた。

表の顔がトランプ仮面であり、裏の顔がポーカー。そして、ついさっきまでメイドの姿になりきっていた、この"男"の、正体を。

鼻の下にはカールしたお洒落な髭を生やし、如何にもマジシャンと言ったその顔立ちは、謎の男には相応しくない「こんなものか」といった感じだ。


そしてその、俺の目の前で固まっている男は、今凄い事になっている。
一回り以上も小さいはずの女性の服であるメイド服から、普通に180㎝はあるのではないかという男が飛び出そうとしているのだ。
どういう仕組みになっているのかは、メイド服から大量に噴出されている白煙によって、動きを止めていても確認する事が出来なかったが、ここは深く問い詰めず「流石は一流マジシャン」とでも言っておこう。


そんな芸当を見せつつ固まっているポーカーをよそに、ここまで順調に上手くいっていた俺は悩んでいた。

正直言って、あまり考えずにここまで来たので、どうやってポーカーを捕らえるかを考えていなかったのだ。


「時間を止められる!」なんて大口を叩いておいてなんだが、この、時間を止めている間は、俺は動く事ができないのだ。

だから、このまま時間を動かしたら逃げられるのだろうと思う。
なんせこの目の前で繰り広げられている大マジックをみてしまっては、捕まえられる自信なんてこれっぽっちもない。

時間を動かしてしまえば、俺なんてただの凡人なんだから。

 


第二話 << 目次 >> ???
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『クフ王の仮面』3 >>作者コメント

  • 黒い稲妻
  • 2008-10-21 02:55
  • edit
この話を続けるか続けないかで、正直続ける気がないってのが本音だけど、とりあえずひと段落まとまる所までは書いてみようかと。
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